ガレージドッコ技術ブログ

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加速時に走行注意表示灯が点灯した!【その後回転上がらず】

2018/07/03


チンクエチェントツインエアのエンジンの調子が悪くなったとの事で修理しました。

 

このチンクエチェントの症状は、バイパスに合流するためにアクセルペダルを全開にしたとき、メーターパネル左下にある黄色い▲「走行注意表示灯」が点滅し数分後点滅は点灯に変わりましたが表示灯は点灯したままで、その後一度エンジンを切り再始動したら表示灯は消えたそうです。

 

その後、再度バイパスに入るために加速したら、再度「走行注意表示灯」が点滅し、今度はエンジンが三千回転ぐらい以上にならず、パワーも出ず、そのため速度も60キロぐらいしか出なく、危険だったのでバイパスを降り、「走行注意表示灯」は点灯に変わったままでした。その後、一般道でエンジンの回転を上げなければ交通の流れにのった走行はできたそうです。

 

テスターで調べてみると、2番シリンダーのイグニッションエラーの履歴が入っていました。

イグニッションコイルの故障の可能性も考えつつ、まずはスパーク(点火)プラグの点検。

スパークプラグとはエンジンのシリンダーに一つずつ装着されていて、圧縮されたガソリンと空気の混合気に点火させる重要な部品です。スパークプラグは爆発一回ごとに火花を飛ばしています。ガスコンロのカチカチと火花が散る点火装置と同じですね。

 

▼取り外したチンクエチェントのスパークプラグ

ツインエアは2気筒なのでスパークプラグも2個です。

 

メカニック曰く、「減ってるね」「不具合の原因はこれかな」

この部分を新品と比べてみると確かに減っていました。

 

▼カーブした外側電極の先端が減って薄くなっている

 

▼減っていた外側電極

 

▼中心電極は外側電極より減っていなかった

 

今回の不具合は、通常走行時は問題なく点火していたが、加速時など火花がたくさん飛ぶときに点火が追いつかず失火が発生し、イグニッションエラーが入り「走行注意表示灯」の点灯と共に、エンジンのセーフ機能が働いたのかもしれません。

 

このプラグはイリジウムプラグ。中心電極にイリジウムが使用されています。

 

 

 

一般的にイリジウム製のスパークプラグは長寿命と言われていますが、NGKのHPによると、片イリジウムタイプ(中心電極のみイリジウム合金)の交換目安は1.5万km~2万kmごとに交換が必要だと書かれています。フィアットのメンテナンスノートにも定期交換部品に入っており、3万キロ、2年ごとの交換となっています。

 

▼写真右側の片イリジウムタイプと同じ減り方でした

 (NGKのHPより)

 

今回取り換えるフィアット純正のプラグの先端を見ると、型番が変わっていて外側電極に白金チップが採用されていました。

 

▼外側電極に白金チップが装着してある

 

▼先端はイリジウム

 

 

同じようにNGKのHPによると、両貴金属プラグの交換時期は10万キロ以下となり長寿命タイプになり、交換時期が大幅に伸びたと思われます。

 

▼今回取り換えたスパークプラグは写真右側の両貴金属タイプ(長寿命)

(NGKのHPより)

 

今回修理をしたチンクエチェントはスパークプラグをしばらく交換していなかったので、今回はプラグを交換し様子を見ることにしました。

 

その後の様子を聞いてみると、同じような加速をしても症状が出なくなり、さらにはエンジンの振動(不整脈?)も少なくなり調子もよくなった気がするとのことでした。

 

スパークプラグは12ヶ月、24ヶ月点検(車検)の点検項目に入っています。4気筒エンジンでは4本必要ですが、消耗品なので定期的な交換をお勧めします。

(WEB担当スタッフ)