グランデプントのシフトレバー取り替え

デュアロジックの不具合?と言う事でグランデプントが修理に入りました。

症状を確認するためにテスト走行してみるとバックが入らない、走行中変速がおかしくなり「Manual method unavailable」が表示されたりしました。

スキャンツールで調べてみると、シフトレバースイッチのエラーが入っていました。

シフトレバーの故障が原因なのか調べるために、レバーの操作を素早く動かしたり微妙な所で止めてみたり、かなりの確率で再現できたのでシフトレバーの故障でほぼ間違いないと言う事で取り替える事にしました。

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シフトレバーはノブを外しレバーのカバーを外せば取り外せます。

ブレーキスイッチの不具合も記録されていたので一緒に交換します。

交換後はテスト走行し、不具合が無いか確認し作業終了です。

 

スイッチは壊れるの?

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このレバーの仕組みは、磁気センサー(ホールIC)を使っていると思われます。

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右側の基盤のチップ部品の上を左側の黒いマグネットプレートが行き来する事で制御しています。

マグネットプレートは何か所にも磁場があります。

 

見た目では傷んだ感じはありません。しかし、これで症状が収まったことを考えるとここに原因があると思うので推測ですが、故障の原因は磁気センサーの反応が鈍くなったか、マグネットの磁力が下がった等が考えられます。

 

デュアロジックは運転を楽にする機構ですが、一旦故障が起きるとすべてデュアロジックの原因にされてしまいがちです。

このデュアロジックはコンピュータ(TCU)で操作している為に、マニュアルミッションのようにクラッチやギアの入り具合などの感触を感じる事が出来ずどこがおかしいのかドライバーにはまったくわかりません。ほんのわずかなセンサーの不一致があるだけで、おかしな動きや安全対策でエンジンをかけないようにする事もあるので、故障個所を判断する事がとても難しく、ガレージドッコでも故障診断に時間が多くかかる事があります。

大手の修理工場等ではすべてデュアロジックアッセンブリ―(一式)交換をしている様ですが、理由として時間をかけて故障個所を判別し見込み修理をするより、費用がかかっても完全修理する事を優先していると思われます。

 

ガレージドッコでは出来る限りお客様に最適な修理の提案が出来るように心がけております。困ったことがあったら是非ご連絡下さい。

 

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