チンクエチェントの12V電源の取り出し

最近の車内で使う製品はUSB電源が多いですね。

最近のチンクエチェントではUコネクト対応のUSBの差込口が一つ付いています。またシガーソケットは一般的なサイズなのでカー用品店で販売されているシガープラグが使えます。

しかし、マイナーチェンジ前のチンクエチェントではシガーソケットが特殊サイズのため直径が少し大きくシガープラグを差し込んでもグラグラしてしまうためまともに使えない場合が多いです。

以前の記事:シガーソケットの謎

ドライブレコーダーやポータブルナビなどアクセサリー商品の電源の多くはシガライターコネクタなので電源さえなんとかできればご自身で取り付けができると思います。

 

今回はDIYユーザー向けにチンクエチェントの12Vの電源取り出し方を説明します。原理や仕組み等を理解した上で作業してください。車体の変更や説明不足等で故障や事故が起きても弊社では責任は負いかねますので作業は自己責任でお願いします。

 

準備するもの

〈材料〉(エーモンで揃えてみました)

【2835】フリータイプヒューズ電源(ミニ平型)

【1541】電源ソケット(プラグロックタイプ)

【E488】配線コネクター

【E331】クワ型端子

エーモンの電源ソケットは各種あり、ヒューズ電源タイプはクワガタ端子が付いているため、自分で持っている工具等お好みでご用意ください。

 

〈工具〉

▼プライヤー、電工ペンチ、メガネレンチ(8mm)

▼検電テスター

 

事前準備

電源ソケットとヒューズ電源を配線コネクタで接続する。

電源ソケットのプラス側にヒューズ電源の赤ケーブルに配線コネクタ、電源ソケットのマイナス側にクワガタ端子が付いていない場合はクワガタ端子を圧着する。

《電源ソケットのケーブルのプラス側・マイナス側を必ず確認すること》

配線コネクタや端子の取り付け方はエーモン等のHPで予習してください。

Amon Labo 【 電装DIYの基本テクニック 】

 

 

作業を始めます。

助手席にあるグローブボックス内のリッド(蓋)を開けるとヒューズボックスが見えます。

▼上から3番目「7.5A」のところから電源を取り出します。

 

 

【予備知識】

ヒューズホルダーには1次側(電源側)と2次側(負荷側)があり、過電流などでヒューズが切れた場合負荷側に電流が流れないようにヒューズが切れることによって負荷側に電流が流れないよう遮断します。電源をとる場合にはヒューズの1次側(電源側)を分岐します。間違えて2次側(負荷側)を分岐した場合は既存のヒューズが切れるおそれがあります。

 

今回はこのヒューズソケットの1次側からACC12Vを取り出します。

検電テスターがあるならばイグニッションキーをONにして12Vが来ているか確認する。マイナス側はボディの金属部に接続する 検電したらイグニッションキーはOFFにする

▼イグニッションキー「OFF」

 

ハンドルコラム横の小物入れを取り外した奥にあるヒューズリムーバーでヒューズを抜きます。リムーバーがヒューズに噛み合わないためなかなか抜けず、今回の作業の中でこの作業が一番大変かもしれませんね。先の細いペンチで抜いたほうが良いでしょう。

▼写真のようにして抜く

 

車体のヒューズを抜きエーモンのヒューズホルダーに差し替え、フリータイプヒューズ電源の赤コード側をヒューズボックスの電源側にして差し込みます。

▼赤いケーブル側は左側(1次側)

ボンネットレバーの奥の8mmボルトを緩めヒューズ電源のマイナス側のクワ型端子ボディに接続する

▼接続後

▼イグニッションキーを「ON」にし検電する

 

電源ソケットを適当なところに設置し完成です。

ヒューズが5Aなので最大60Wまで使えます。電子機器ならば大部分は使えるでしょう。

 

 

注:助手席フロアマットの奥にあるボックスはブレーキの保護カバーなのでカバー内は触らないこと

▼ブレーキ部品保護カバー

(WEB担当スタッフ)

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