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チンクエチェントのツインエアエンジン

2018/05/19


フィアット500のグレードにツインエアがあります。

ツインエアとは油圧吸気バルブシステム(マルチエアテクノロジー)を採用した2気筒エンジンです。

 

 

排気量は875cc、ターボチャージャーが備わっていて、POPなど1200ccの69馬力を超える85馬力の出力が得られています。

 

通常エンジンの出力を高くするには1気筒当たり吸気1、排気1の2バルブから吸気2、排気2の4バルブにしバルブを開け閉めするカムシャフトを吸気用と排気用に1本ずつ分けてツインカムにするのが従来の方法でした。その後、各メーカーで可変バルブタイミングの技術が競い合いフィアットでもバルケッタに搭載されているタイミングバリエーターも登場しました。

 

フィアットマルチエアテクノロジーの油圧吸気バルブシステムでは、1本のカムシャフトで排気バルブを直接開け閉めし、吸気側は油圧のシリンダーとピストンを使って開け閉めさせています。この吸気バルブをアクセル開度や車速などに応じてコントロールすることで、燃焼効率を上げエンジン出力や燃費を向上させています。

 

マルチエアテクノロジーのすごいところは、開口時間や開口量に加え一回の吸気タイミングに二回バルブを開くこともできます。

 

▼バルブリフトの様子

(FCAより転用)

 

仕組みは動画で見ることが出来ます。
FIAT – FPT PowerTrain MultiAir Technology

 

 

チンクエチェントのツインエアでは燃費を向上対策としてエコノミーボタンを備えています。

エコノミーボタンを押すとツインエアのバルブを制御しエンジン出力が85馬力から77馬力に下がります。

▼ツインエアのエコノミーボタン

 

このボタンは高速道路などアクセルを一定に保てる走行で体感することができます。エアコンのコンプレッサーが動作した時に近い感じです。

エコノミーボタンには、出力以外にデュアロジックのシフトタイミングを早めたり、パワーステアリングのアシスト量を増やしたりし、燃費を向上させています。(パワーステアリングのアシスト量と燃費の関係は不明)

ちなみに、1200ccエンジンのエコノミーボタンは、デュアロジックのシフトタイミングを早めるにとどまっています。(デュアロジックをマニュアルモードにするとディププレィの「E」表示は消える)

 

▼1200ccのエコノミーボタン

 

▼ツインエアにはEボタンが無い

 

▼1200ccのパワーステアリングボタン

 

1200ccは普通の4気筒エンジンの自動車です。

しかし、ツインエアは、音、振動、フィーリングなど今までにない感覚の自動車です。

車両価格は少し高いですが、購入する時の選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。

 

(WEB担当スタッフ)