故障を未然に防ごう(シリコンスプレー編)

潤滑剤は何を使っていますか?

 

愛車の洗車やクリーニングはすると思いますがメンテナンスは自分ではなかなかしませんね。自動車は「走る」「曲がる」「止まる」は重要なので定期点検をし、常に正常に動作することが運転者に義務付けられています。

しかし、それ以外のところの不具合は整備工場でもなかなか発見できないため運転者が気にかける必要があります。とくに気にかけるところは稼働するところです。例えば「ドア」「トランク」など、他にも「空調レバー」もですね。自動車メーカーでは基本的には長期間問題なく動作するよう設計しています。しかし、その対応年数をすぎると異音が出てきたり動きが渋くなったりしまいには動かなくなったり壊れたりしてきます。輸入車は全般的に国産に比べると対応年数が短いのか気候のせいなのか弱い部品が多く“輸入車はよく壊れる”とイメージされると思います。

 

ここで潤滑剤が登場します。

パワーウィンドウも壊れる部品とイメージされていませんか?もし動きに違和感を感じたら少しだけメンテナンスをしてみましょう。ウィンドウのスライド部の動きが悪いと、いずれモーターやワイヤー等が壊れてしまいます。ワイヤー等内部のメンテナンスは無理なのでガラスのフチのスライド部分に潤滑剤を吹き付けて動きを滑らかにしたい

▼切れたパワーウィンドウのワイヤー

 

▼スライド部に潤滑剤を吹きかける

 

 

潤滑剤は各種あり有名どころでは呉工業のCRC5-56があります。ほかにはグリスは粘土が高くドロドロしているため耐久性がありますが触れるところには適しません。逆にCRC5-56のようなオイルスプレーは扱いやすいですが粘土が低くサラサラなので雨で流れてしまいます。今回のような箇所ではシリコン系の潤滑剤が良いでしょう。今回はワコーケミカルシリコーンルブリカントスプレーを使いましたが、ワコーケミカルは手に入りづらいのでホームセンター等で売っている呉工業のシリコンスプレーをお勧めします。

呉工業の5-56とシリコンスプレーの違い(呉工業WEBより)

5-56の特徴

  • 金属表面に薄い被膜を作り潤滑効果を発揮します
  • 浸透性がとても高いので、金属同士の狭い隙間に入り込んで皮膜を形成します
  • 金属と空気の接触を遮断するので、サビの発生を防ぎます
  • 水地換性(水を押しのける力)が高いので表面の水分をおしのけて皮膜を形成します
  • 洗浄力が高いので、金属表面のサビや油汚れを落とすことができます

シリコンスプレーの特徴

  • 対象面に染み込むことなく皮膜を作り、潤滑効果を発揮します
  • 溶剤を使っていないので、金属だけでなくゴム・プラスチックや、紙・木材など、様々なものに使えます
  • べたつきが少なく、室内でも使いやすい無香タイプです
  • 使用した箇所の防水効果があります
  • つや出しに使用できます

KUREシリコンスプレー

その昔の家庭では潤滑剤と言えばミシン油でしたね。今では用途に合わせた潤滑剤はたくさん販売されていますが、シリコンスプレーは車以外でも家庭のあらゆるところに使えるので1本買っておいても良いと思います。お父さんの株が上がりますぞ^^

 

パワーウィンドウのワイヤー等触れることが無い場所で使用が適している長期間潤滑力、防錆力を発揮する、耐熱・耐水性にすぐれた霧状スプレーグリース
グリースメイト

 

潤滑剤ではありませんが自動車修理工場必須のクリーナー、ブレーキや金属パーツの油汚れをすばやく落とす強力洗浄剤
ブレークリーン

 

その他自動車用ケミカル用品 呉工業製品情報(自動車)

 

(WEB担当スタッフ)

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