最近見かけるようになってきた【デイライト】について調べてみた

最近見かけるようになってきたデイライト。

デイタイムランニングランプ、デイタイムランニングライト、DRL、DRLs、昼間走行灯等とも呼ばれています。

 

フィアット500にも付いていますが、日本で正規輸入されている500は点灯しません。

ではどこが点灯するかと言うと、ハイビームと同居している所。

▼ここの上側にある電球は21/5Wのダブル球になっています

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日本正規輸入車だと、このダブル球の5Wだけがスモールライト(車幅灯)として、ヘッドライトが共に点灯します。

本国、EU仕様では、キーをONにすると21Wのデイライトが点灯します。そして、ヘッドライトを点灯させると21Wのデイライトが消灯し5Wのスモールライトが点灯します。

他にも、パンダ3、プントエヴォ、プントにも点灯するところがありますが点灯しません。

ニューパンダやグランデプントは点灯するところがありません。

 

デイライトの歴史をみると、1998年にはオートバイの常時点灯が義務付けされたのでライトスイッチが無くなりました。

世界では、カナダが1990年1月1日から販売されるすべての自動車に装着義務付けされ、当初はハイビームを減光して対応する車種もありました。アメリカでも1995年頃から装着されるようになりました。色は白、アンバー(橙)、黄が認められています。

EUでは2011年2月以降に最初に形式認定された乗用車はデイライトが義務付けされました。EUの基準では色は白、400カンデラ以上1200カンデラ以下となっています。

2009年ごろから発売された500やプントエヴォもこの規制に合わせるようにしたのかもしれませんね。

 

では、日本ではどうでしょう。

ここ数年、やっとデイライトが認知されてきたところです。

2002年ごろ、私はハイビームを減光させてデイライトにしていた頃がありましたが、その頃はデイライトを知っている人はほとんどいなく、交差点で親切に「ライトが点灯しているよ」との声掛けを何度もされました。

現在の日本の保安基準ではデイライトの規則は無いので、その他の灯火として、「その他の灯火等の制限」に抵触しないようにしなくてはならないと思われます。

その制限とは(一般乗用車)(例外される灯火を除く)

・赤色灯火・後方の橙色の禁止

・後方の白色灯火の禁止

・前面ガラスの上方の青紫色灯火の禁止

・点滅(増減)灯火の禁止

・光度が300カンデラ以下のものでなければならない。

 

以上をまとめると、日本では、

「赤以外の色」「300カンデラ以下」「点滅、明るさの増減をしない」ならOKという事になります。

日本のもどかしいところは、夕暮れの早めの点灯を促しているのに、常時点灯しているオートバイと間違えるので明るく点けっぱなしのデイライトはダメですよ。となっています。

 

300カンデラ以下になると、日中の目立ち度では効果も薄いかもしれません。

カー用品店では沢山の種類のデイライトが置いてありますが、本来の事故防止の目的よりドレスアップが目的と思われます。

 

しかし、輸入車や並行輸入車がデイライトを点灯しているのを見ると、憧れる人も少なくないはずです。

▼並行輸入の500L、デイライトが点灯しています。

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▼ガレージドッコで製作したムルティプラのデイライト

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キーONでハイビームが減光して点灯。

スモールの点灯で、デイライトがOFF。

パッシングでデイライトはハイビームへ切り替え。強制OFFもあり。

 

(WEB担当スタッフ)

 

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