本日の修理はグランデプントのヒーターです。
ヒーターと言っても、ヒーターのファンが回らなくなった修理です。
今年になって急に寒くなりヒーターは欠かせない装備です。
ヒーターが無くても直接走行には支障がありませんが、自動車は快適に移動出来る乗り物なのでそれが出来ないととても辛いです。また、雪や雨などが降ると曇り除去の為にエアコンも使うので、この時期にファンが回らないのは致命的です。
今回のグランデプントにはオートエアコンが装備されています。
まずはグローブボックスの後ろにあるファンモーターの点検からです。
モーターに取り付けられているコネクタの電圧を測ります。
12Vあったのでモーターの故障でしょう。ブロアファンごと取り外します。
▼グランデプントのブロアファン
念のため、外したブロアファンに12Vをつないでみたら、なんと動くではありませんか!
もう一度コネクタの電圧を測ってみると確かに12Vあります。
う~ん、少し悩んでから、今度は12V来ているコネクタをモーターに差し込んで電圧を測ってみました。
そうしたら0Vでした! もう一度コネクタを外して電圧を計ってみるとやはり12Vありました。
回路図を調べてみるとモーターにつながるケーブルはファンスピードバリエーターにつながっていました。
ファンスピードバリエーターとはオートエアコンのファンの回転をコントロールする装置。マニュアルエアコンにあるファンレジスターのような部品です。
▼ファンスピードバリエーター(ヒートシンクが付いています)
▼マニュアルエアコンのファンレジスタ(169パンダ用)
このバリエーターが故障しているようで、無負荷だと12Vあるのですが、負荷をかけると0Vになっていました。きっと内部の部品がパンクしてしまっているのですね。
私も少し悩んでしまいましたが、電圧を計る時この様なテスト方法もありますので、故障個所を探す時の参考にして下さい。
(WEB担当スタッフ)