ガレージドッコ技術ブログ

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謎のパワーアップトルクアップ商品

2018/03/08


車検で入庫したチンクエチェントに装着されていました。
お客さん曰く効果は「?」だそうです。

馬力35%アップ、トルク25%アップ
この商品はOBDソケット(診断ソケット)に挿し200キロ走行するとドライバーの癖を学習しECUの設定を再マッピングし性能向上、馬力向上を図っているそうです。ガソリン車用で車種問わずで、アマゾン価格で300円~1500円ほど。色違いで赤色のディーゼル用「ニトロOBD2」、緑のガソリン用燃費向上「エコOBD2」、青のディーゼル用燃費向上「エコOBD2」があります。

 

▼黄色のガソリン用パワーアップタイプ「ニトロOBD2」

 

フィアットにはECUと呼ばれるコンピュータ機器がいくつも搭載されています。

代表的なコンピューターでは、ボディ(NBC)、エンジン(NCM)、パワーステアリング(NGE)、ABS(NFR)、デュアロジック(NCA-NCR)、エアバッグ(NAB)等

 

これらのECUをCANと言うパソコンで言うLANで繋ぎ相互通信を行っています。エンジンなど重要なECUからライト類のボディECUなど重要度に合わせて数種類の通信方式が使われています。そして、通信方式の中に多くのメーカーで採用されているコードからメーカー独自のコードがあります。

 

ECUにはスイッチ等のインプットとソレノイド等のアウトプットがあり、例えば、アクセルペダルの入力値はエンジンECUにインプットされ、ECUで処理された値をスロットルバルブやイグニッションコイルにアウトプットする。そしてエンジンECUからデュアロジックECUやパワーステアリングECUにもCANで伝達されます。このように個々のECUが情報交換して制御を行っています。

 

OBDソケット(診断ソケット)には12V電源とともにCANも繋がっています。フィアットではここから各ECUにアクセスしスキャンツールで故障情報を吸い上げる事ができます。また、故障記録の消去、キャリブレーション、いくつかの設定や動作テストをする事もできます。ECUはソフトのバージョンアップをする時はメーカー専用の機器で行われます。書き換えは基本的に不可能ですが、チューニングメーカーなどでは行っていますね。プログラムや通信プロトコルはメーカーごとに違う上に公開されていないため書き換えするには高度な解析技術が必要です。

 

ガレージドッコでもOBDに取り付けるエディットボックスもありますが、EB-01ではECUの書き換えは行っていません。また、スロットルコントローラーと言われる商品もありますが、これもECUのプログラムは変更せず、アクセル開度に対してインプット信号を変化させ、(アクセルを少し踏んでもたくさん踏んだように)出力アップ感を出していると思われます。

 

ニトロOBD2は、この価格でメーカーを問わないようではプログラムの書き換えは不可能と思われます。色違いの商品も中身は同じかもしれませんね。

 

自動車通信システム解析の会社で検証している記事でよくわかります。

電源をつないだだけでLEDが点滅しているそうです。

さすだけで35%パワーアップ!? nitro OBD2をプロが検証

 

この記事にも書いてある通りイルミネーションとして使うのが良いと思いますが、チンクエチェントはこの商品を取り付けてもカバーがあり見えません。って言うかカバーが閉まりませんよ。

(WEB担当スタッフ)