チンクのシフトパターン、マニュアル車とデュアロジック車の違いを調べてみました

自動車のマニュアル免許をお持ちの方ならギアチェンジは無意識に操作できますね。
リバースも無意識に操作できますか?
普段マニュアル車を乗らない方が運転するときはリバースの位置に戸惑うかもしれませんね。

リバースの位置は5速側にあったり、トラックやトヨタの6速ミッションなど1速側にある車もあり構造やメーカーの方針などでリバースの位置は変わってくると思います。前進、後進を間違える事は大きな事故につながるため、自動車の保安基準では「変速装置の操作装置またはその付近には、変速段ごとの操作位置を運転者が運転者席において容易に識別できるような表示をしなければならない」となっています。

 

▼チンクエチェントのマニュアル車もリバースは5速側にあります。

リバースが5速の斜め下にあるのが特徴的です。

 

次にデュアロジック車は自動でギアを切り替えていますが中身はマニュアルなので分解しないと見ることが出来ませんが、中身はマニュアルなのでシフトパターンは存在します。

今までデュアロジックの仕組みを公開していました。気になっていた方もいるかもしれませんが、リバースの位置がマニュアル車と違い2速の隣にあります。(左右が反転しています)

▼デュアロジックのシフトパターン(シフトフォークの配列)

図ではニュートラルは1速の隣にありますが、実際は点線Bの列になります。

 

私たちもこの違いについて気になっていましたが、今回マニュアル車を分解する機会が出来たので調べてみました。

▼こちらがマニュアル車のトランスミッション

▼こちらがデュアロジック車のトランスミッション

よく見るとをギアを動かすのシフトフォーク配置が違いますね。

▼マニュアル車のフォークは奥から1速↔2速、3速↔4速、5速、そして一番手前がリバース

リバースフォークは5速の隣の4列目にあるので、シフトパターンも5速と段違いになってきます。

▼デュアロジック車のフォークは、奥からリバース、1速↔2速、3速↔4速、そして一番手前が5速

デュアロジックはマニュアル車のシフトレバーを交換したぐらいと思っていましたが、こんなところまで違う所があるのですね。

 

 

『 シフトパターン 』

フィアットでは5速側にリバースを持ってくるのが一般的なようです。

▼バルケッタ

▼ムルティプラ

▼パンダ(141)

▼6速のグランデプントスポーツ

 

▼リバース時はシフトノブの下のリングを引き上げる

▼デュアロジック車にしかないクラッチ回転数を読み取るセンサー

 

マニュアル車はシフトレバーから伸びている2本のワイヤーでトランスミッションの上にギアセレクターを操作しシフトチェンジをしています。

▼ギアセレクターアンドエンゲージメントアッセンブリー

(技術担当スタッフ)

おすすめ記事