ガレージドッコのテストカーとして使用している141パンダですが、オーバーヒートしてしまいました。
通常エンジンはエンジン内の爆発の熱や摩擦熱をラジエーターの水で適切な温度に調節しています。
そのエンジンが異常に高い温度になる事をオーバーヒートと言います。
オーバーヒートすると、エンジンの調子が著しく悪くなり、アイドリングしなくなったり、異音がしてきます。しかし、この時点ではオーバーヒートとは気づかない事があります。
ラジエーターの水が沸騰してくれると水蒸気がラジエーター付近から蒸気を出すので、そうなるとオーバーヒートした事がわかります。
しかし、オーバーヒートしても少しの間はエンジンは回るので、目的地まであと少しだったりすると、そのまま車を走らせてしまい、ピストンの焼き付きなどエンジンに深刻なダメージを与える事があります。
▼オーバーヒートした141パンダ
水蒸気の他にエンジンルームの下にはラジエーターからあふれた水がこぼれています。
オーバーヒートの主な原因は、
・ラジエーターの水が漏れて無くなった。
・ラジエーターのサーモスタットが開かなかった。
・ラジエーターファンが回らなかった。
他にもありますが、大きな原因はこの3つになります。
今回の141パンダのオーバーヒートの直接の原因はファンが回らなかった事でした。
では、ファンが回らなかった原因は何だったのか?
▼141パンダのラジエーターファン
ファンリレーを調べてみるとリレーの足が溶けていました。
▼リレーボックスは右フェンダー脇にあります
▼リレーボックス
▼溶けたリレー
▼リレーボックス
リレーを分解してみると、内部は焼けていなかったので、溶けた原因はリレーコネクタの接触不良だったのでしょうか。
しかし、リレーを交換してもファンは回りませんでした。
パンダの配線図を探してみると何種類か出て来ましたが、この141パンダのラジエーターファンの配線が無かったので、配線を一本ずつ行先を調べていきます。
調べた結果、ファンモーター、サーモスタット、ファンレギュレータは問題なく…
調べて、チェックして、悩んで…
また、調べて、チェックして、悩んで…
結局はヒューズ切れでした。
自分は何をやっていたのか、まったく…
▼切れたヒューズ
▼大きく切れていなかったので見落としてしまったヒューズ
結果だけを見るとリレーとヒューズを取り替えただけなので大した作業ではありませんでしたが、配線図も無いながらの作業だったのでかなりの時間を要してしまいました。
今回のラジエーターファンが回らなかった直接の原因はリレーとヒューズでしたが、なぜそれらが壊れたのが解明できませんでした。今後経過観察をしていきます。
ガレージドッコの141パンダは、いろいろと手を(お金)かけて花嫁修業をしています。
そんなこんな可愛げのある141パンダは現在、婿さん募集中です。気になる方はぜひアタックしに来て下さい。
(WEB担当スタッフ)