チンクエチェントのバックランプが点かないとの事でご来店されました。
バルブは自分で交換されたと言う事で、ヒューズが切れていないか調べてみましたが切れていません。
電気系統を調べてみないとわからないので預かって調べる事にしました。
バックランプのコネクタで電圧を計ってみると約8V。変な電圧ですね。
電球を外すと室内では何故かバックセンサーの音が鳴り出しました。この症状は怪しいです。
回路図を見ながらチェックしていきます。
途中での断線も疑いましたが可能性が薄いのでバックランプのスイッチを調べてみました。
スイッチはデュアロジックメカニカルユニットに付いています。外すにはエンジンマウントを外さないと取れません。
スイッチを押しながらテスターで計ってみると導通がありました。
残された原因は配線のみになってしまうので、その前にボディ側のスイッチコネクターを直結させてみます。
なんとバックランプが点くではありませんか!
原因はスイッチにありました。部品単体を動作させてチェックしてもダメなんですね。危なく見過ごすところでした。
新しい部品に交換して完了です。
ランプに供給している電圧がおかしかったのは、バックランプの配線は途中でバックセンサーに分岐していたので、こちらから逆流していたんですね。バックセンサーも電球を通して電流がアースに流れていたので作動していなかったと思われます。
電気系統のトラブルの調査は、見えないだけに時間がかかります。
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