ドッコ工場のアレコレ

サーモスタット破損

こんにちはタケローです。

今日はフィアット500で比較的多い故障のひとつ、冷却水漏れについてのお話しです。

近年の国産車では少なくなって来ましたが、輸入車では冷却水の漏れはまだまだ無くなりません。フィアットでは2年に一度の冷却水定期交換の指定は有りません、頻繁に冷却水漏れ修理が有るので定期交換の必要が無い?との事でしょうか。

先日オーバーヒートのお車が入庫しました。ボンネットを開けると…

リザーブタンク内は冷却水が全く入っていませんでした。

まずは漏れの確認、エンジンの種類別に漏れ箇所も変わって来ます。しかしサーモスタットに関しては共通でよく壊れます。今回は定番のサーモスタットの破損による冷却水漏れでした。

ヒーターバイパスホースが繋がる樹脂のパイプ部分が経年劣化により根元から折れていました。サーモスタットはケースや水温センサーもアセンブリー供給のため画像の部品を丸ごと交換する必要が有ります。ただし気をつける事が!純正部品で注文するとまた同じものが来てしまいます。そこでドッコでは社外対策品を使用して修理をしております。

これなら同じ故障をしなくて済みますね。

メーカーは壊れたら交換ではなく、壊れないものを作って欲しいものです。

オーバーヒート後のお車は念入りにエンジンの状態を点検します。アイドリングの振動や音、排気ガスの状態、エンジンオイルの状態、エンジンコンプレッションテスト、冷却水内排気ガスリークテスト等、今回オーバーヒートでの走行が比較的少なかったことで二次被害は有りませんでした。

暑くなって来てエアコンの使用や交通渋滞が多くなり、お車には過酷な時期が近づいて来ました、くれぐれもご注意ください。