デュアロジックとは?

デュアロジックとは、フィアットのオートマチックトランスミッション(自動変速装置)の名称です。

 

見掛け上はオートマ車かもしれませんが、ボンネット内には5速マニュアルトランスミッションが入っています。

シフトノブはありますがマニュアル車のようなギアを直接入れ込む事は出来ません。クラッチペダルもありません。ツーペダルなのでオートマ車に分類される為、オートマ免許で運転できます。

 

じゃあ何が違うの?

普通のオートマ車は、トルクコンバータ式の専用トランスミッションですが、フィアットのオートマは、マニュアルトランスミッションの上に油圧装置が乗っていてそれでクラッチとギアを操作しています。

その油圧装置がデュアロジックになります。分類的にはセミオートマチックになります。

このデュアロジックは、車全体の状況を把握し、クラッチを切るタイミングや何速に入れるかを判断しています。ロボットミッションとも呼びます。

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フィアットでは、アクセル、ブレーキ、エンジン回転数、速度、シフトレバーの位置、その他たくさんの情報をTCU(トランスミッションコントロールユニット)にインプットし、そこで最適なギアやクラッチの位置をデュアロジックの油圧システムにアウトプットしています。

シフトレバーがありますが、これは、N、R、+、-、A/M があります。オートマ車にある P はありません。

A(オートモード)では自動的に変速してくれます。オートマ車と同じです。+、-でシフトアップ(ダウン)が操作できます。操作可能範囲外の操作をするとエラー音が鳴ります。

M(マニュアルモード)ではシフトアップ(ダウン)を自分で行います。範囲外の速度に低下した場合には自動的にシフトダウンしてくれます。

(E)ボタンはエコノミーボタンでオートモード時のシフトアップタイミングを早めて、低燃費走行ができます。

 

普通のオートマ車ではアクセルペダルの操作でシフトチェンジをしてくれますが、デュアロジックではうまくシフトチェンジしてくれません。この辺は普通のオートマ車の方が優秀ですね。しかし、普通のオートマ車はトルクコンバータ式はオイルの流れを利用して変速しているので駆動ロスがありますが、デュアロジックの場合はダイレクトに駆動しているのでロスが少なく燃費にも優れています。F1やラリーカーなどのレーシングカーはデュアロジックと同じようなシステムを使っています。変速時のショックが大きいと書いてあるネットの記事がありますが、アクセル全開でシフトチェンジをした時には多少ショックを感じる程度。しかし通常のシフトチェンジではそれほどショックは感じられないでしょう。(E)モードではかなりスムーズと言っても過言では無いかと思います。

 

駐車する時は、パーキングが無い為ギアをセンター(1速)又は R に入れます。N でエンジンをオフにするとアラームが鳴ります。

始動時には自動的にセンター(1速)R ギアが N になります。レバーは N 位置に無いのでアラームが鳴る為、ブレーキを踏んでNに切り替えます。

ギアが入っている状況なのでブレーキを踏まないとエンジンは掛かりませんが、Nに入れてエンジンを停止させた場合は、ブレーキを踏まなくてもエンジンがかかります。レバーが N 位置に無い為アラームは鳴り続けるのでブレーキを踏んで N 位置に切り替えます。駐車時は  N 以外、始動時は N 、癖が付けばどうって事が無い行動ですが、慣れるまではアラームの音が煩わしく感じます。

 

フィアットジャパンのホームページによると
デュアロジック(Dualogic)トランスミッションは、自動車工学の逸品と賞賛される価値があると自負しています。 革新的なデュアロジックは、乾式クラッチやマニュアルギアメカニズムなど、マニュアルトランスミッションが有するすべての特性(オートマチックトランスミッションに比べて軽量な構造、高い耐久性と信頼性、高い動力伝達効率による低い燃料消費量)を一切損なうことなく、電子制御式油圧作動機構がクラッチとシフトレバー操作を自動制御します。この最先端デバイスは、マニュアルトランスミッション特有のダイレクトな感覚に加え、 パフォーマンスを大きく向上。同時に、コントロールシステムがドライバーによるミスシフトを防ぎ、トランスミッションの誤作動を回避するため、運転中の安全性を大幅に向上することにも貢献します。

dualogic-05(フィアットジャパンより)

 

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