ムルティプラのウィンカーが点灯しないとの事で、預かりました。
ムルティプラなどの年数が経ったフィアットでは、電気系統の故障は定番です。
ムルティプラのウィンカーの回路図を見てみるとハザードランプスイッチにつながっていました。
ハザードスイッチはセンターパネルと一体式です。
取り外してスイッチを調べてみると一部変形していました。
ムルティプラの純正部品ではスイッチが壊れただけでもパネル一式で交換するしかなく、パネル一式で8万円ぐらいしてしまいます。
同じスイッチが販売していないかと探しましたが見つからず、仕方がないのでスイッチを修理する事になりました。
スイッチを分解。
接点を押したり曲げたり磨いたりして、何とかスイッチの修理出来ました。
スイッチを取り付けて点灯試験をすると、まだ点きません。配線を調べていくとリレーも壊れていました。
リレーはハンドルの裏側のコラムスイッチに付いています。
これで、ウィンカーは動作するようになりました。
今回の修理はスイッチが変形したにもかかわらずなんとか直せましたが、新品になったのでは無いので耐久性には不安があります。
年数が経ってくると接触不良が定番になってきます。この様な故障はやむを得ないのでしょうかね…
(WEB担当スタッフ)