FIAT500eの水だまり

2回目の12ヶ月点検を終えました。

距離20600km

雨天後や洗車後に右のドアスピーカーがビビってこもった音になることを伝えたがスピーカーに不具合無しで終わりました。その後も現象が起こっています。

 

その少し後にそれとは別件で右側から水が流れる音がするようになりました。発進すると少し遅れて「チャポチャポ…」止まって少し遅れて同じように「チャポチャポ…」水流の音がする。

これは絶対スピーカーと関連があるのではと思ってドアの内張を開けてみるが、ドア下のドレン穴を触っても水滴っぽく無く、キレイそのものだったのでインナーシート(パネル)を剥がすことなくドアでは無いことを確信。ボディのサイドステップあたりに水が溜まっているのかとおもい、リフトアップして確認してもフレームの中まで確認できず。

 

それから数日様子を見ることに。

相変わらず水の音はする。

 

この音は絶対ドア内から音がしている。意を決し再度ドアの内張を開けてインナーシートを剥がし手を中に入れてみる。

なんと、内部は乾いている。いくら手を掻き回しても全く濡れていない。

「また振り出しに戻るのか」愕然としたがこのまま走行して音を確認してみる。インナーシートを剥がしたので水流の音がさらに大きく聞こえた。

ドアからの音なのか車体からの音なのかの切り分けとしてドアを開けて走行テストをしようとすると、500eはドアを開けフットブレーキを離すとすぐにパーキングブレーキをかけてしまうのでアクセルとブレーキとドアとパーキングブレーキ解除スイッチを巧みに操作し走行テストを行う。(さらに手にはスマホとライトを持つ)

急発進と急減速の繰り返しドアを開けて走行すると明らかにドアから水流の音がすることが確認できた。

しかしドア内には水は溜まっていない。水は袋状になっていないと溜まらない。そして水流音がするのは移動するだけの長さが必要。ドアパネルの隙間からライトと鏡を使い調べる。

 

もしかしてと思い可能性を鑑みて補強プレート接着部に先の尖った工具を差し込む。

▼水が出てきた!

100cc以上は溜まっていたと思う。

 

▼調べてみると接着が上部だけ途切れていた。ここから水が侵入したと思われる。

上部の接着部を完全に塞ぐことは難しそうなので水が侵入しても排水されるよう下部に少し大きめな穴を開けることにした。

 

この波打ったプレートは事故などでぶつけられた時のドアの強度補強材のサイドインパクトビームです。最近ではウレタン接着剤で取り付けられています。

この水だまりは故障や劣化からくるものでは無く明らかな製造不良ですね。社内で聞いてみても聞いたことがない事例だと。ドア製造中に接着剤が無くなったのか、ロボットではなく手作業で行なっているのかですかね。

 

これでスピーカーの音も直る良いのだが…

その後も雨が降ると変な音になるので原因は別のようです。雨の直後だけなのでなんとか我慢しています。

(WEB担当スタッフ)

 

 

おすすめ記事