パンクをした時の対応と処置について

空気が入っている現在のタイヤでは、構造上パンクのリスクが常にありますが、皆さんはパンクしてしまった時はどうしていますか?

パンクをした事がある方の話を聞くと、そのまま走って近くの車屋さんやガソリンスタンドに行くって方が多いですが、これは間違いです!パンクしてしまった時はその場でスペアに付け替えるか、ロードサービスを呼びましょう!

何故かというとパンクした状態で走るとタイヤ自体が壊れてしまうからなのです。
「短い距離しか走ってないから」とか「まだ完全に空気が抜けてないから」などの理由で、パンクした状態で走ってしまうと、走ってしまったせいでパンク修理が出来ないタイヤになってしまうのです。

パンクしている状態(空気が入ってない又は空気が少ない)で走行してしまうと、サイドウォール(タイヤ側面)が折れた状態で走行している事になります。少しぐらいなら大丈夫と思ってもタイヤには相当な負担がかかります。車の車重を考えもらえればわかりますが、一般的な乗用車でも1t以上あるのですからタイヤへの負担は相当なもので、このまま走行してしまうと見た目には何ともなっていませんがタイヤの内部が痛んでしまいます。

赤いところがサイドウォール
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タイヤの構造上タイヤのサイドウォールは非常に薄く5~8mm(タイヤサイズにより異なる)しかなく、サイドウォールに負担がかかるとタイヤの亀裂やワイヤー(タイヤの骨格)の切れなどが起こります。こうなってしまったらもうパンク修理はできず、タイヤを交換するしか無くなってしまうのです。溝が残っていてまだまだ使えるタイヤを捨てるのはもったいないですよね。

 

次にパンク修理について。
パンク修理には、修理出来る場合と出来ない場合もあります。基本的にタイヤのトレッド面(地面に接している面)以外は修理できません。先ほども話しましたが、タイヤのサイドウォールはトレッド面に比べて、極端に薄いので修理材で修理すると余計にタイヤの状態が悪くなりバースト(破裂)してしまうので、サイドウォールのパンク修理は出来ません。

次にトレッド面の修理についてですが、基本的にはトレッドのパンク修理は可能ですがいくつか条件があります。

一つ目はタイヤに刺さっている物の大きさや形状です。太いネジや、鉄板の破片などの平面の物が刺さっている場合では、修理材で対応できないので修理出来ません。

二つ目はネジなどが刺さっている角度です。トレッド面に対して垂直から45度までの角度でしたらパンク修理出来るのですが、45度より浅い角度で刺さっているとパンク修理しても再発の危険性がかなり高くなるので修理出来ません。
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三つ目は既に一度パンク修理をしているタイヤで新たにネジなどが刺さってパンクしてしまった時です。この場合は各タイヤメーカーや各パンク修理材のメーカーによって意見が分かれるのですが、当店ではパンク修理はタイヤ一本につき2箇所までとし、一度目のパンク修理箇所から40cm以上離れている場合はパンク修理可能としています。パンク修理を何度もしているタイヤや、パンク修理箇所が近すぎると、タイヤの強度が著しく低下してしまいバーストの危険性が出てくるので修理できません。

四つ目はトレッド面の両端(赤いところ)がパンクした場合です。タイヤの両端はカーブの時には一番負担がかかりよじれます。この場所のパンク修理をしても、タイヤがよじれた時に修理材が剥がれて空気が漏れてしてしまうからです。この様にこの場所は修理出来ません。
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パンクはどの車でも起きる可能性があり、スピードが出ている時のパンクは非常に危険です。常にタイヤの健康状態に気を配り、パンクした場合には適切な対応と適切な処置をしましょう。

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