デュアロジックトランスミッションコントロールユニットの故障

500(チンクエチェント)が動かなくなったとの事で、レッカー車で運ばれてきました。

 

この500は運ばれてくる2週間ぐらい前にミッションの具合が悪いとの事でガレージドッコに持ち込まれたのですが、その時は症状が出ていなかったのでもう少し様子を見ていました。それから少したって動かなくなってしまいました。

運ばれてきた時の症状は、エンジンはかかるがギアが入らない状態で、動くことが出来ません。

スキャンテスターで調べてみると、トランスミッションコントロールユニット(TCU)にアクセス出来ませんでした。フィアットのコンピュータ機器はCAN(コントローラーエリアネットワーク)で相互に接続されていますが、データが読み取れない事にはギアが入らないか原因を調べることが出来ません。

データが読み取れない原因を探すために接触不良、配線不良、アース等を一つ一つ調べていきます。

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しだいに症状も悪化していき、エンジンも掛からない時も出てきました。

エンジンやABS等のコンピュータ機器にもTCUとのアクセスエラーが出てきたので、配線図も調べた結果TCU本体の故障という結論になりTCUを交換をする事になりました。

TCUは助手席のフットレストプレートを外した奥にあります。
TCUはアルミのケースの部品で、内部にはコンピュータが入っています。
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交換したら、今までの症状が無くなってすっかり良くなり、元気にオーナーのもとに帰っていきました。
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この500はガレージドッコに来る少し前からミッションの具合が悪くディーラーで調べてもらったそうですが、その時にミッショントラブルはデュアロジックアッセンブリーの交換が必要と言われたそうです。調査に少し時間がかかりましたが故障個所のみの修理で済みました。

 

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